発達障害ASDを持つ小学生への対応による癇癪時②

日常事件&対応

発達障害ASDへの対応、あれやこれやネットに載ってるけど、具体例がなくて困ってる!

癇癪時の落ち着かせ方や、日常上生活でできる工夫は?

こういうときはどう対応するとうまくいくの??この対応はダメ?

失敗例、成功例といろいろありますが、我が子、ASD持ちのおとやんの日常と私の対応を、具体的にお伝えします。

私、まどかは発達障害に詳しい方からアドバイスをもらいながら、子育てしています

書いている私、まどかも含め、このブログに出てくる人を紹介しています。

興味のある方はこちらもどうぞ~↓

★このブログに出てくる人の紹介★

この記事の具体例:ASD児おとやんの一人イライラ癇癪

今回の癇癪はおとやん本人の問題でした。

大概、兄やんが絡んでくるので珍しいケースかなぁと思います。

これを書いていて、あにやん褒めるの忘れた!と思いましたので、帰ったらおとやんのいないとこで、褒めようと思います★

健常児フォローも大事!

そんな記事もおいおい書けたらなぁと思います

さて、今回の癇癪。

なぜ起きたかというと…

おとやん自身が気持ち&行動の切り替えができなかったから。

『別の事を優先してやらなきゃいけない時に、熱中してやっていることを止められない』

これをやってくれー!!という親と

マイペースで切り替え苦手なASD児

時間ない時なんか、

「早くして」

「急いで、間に合わなくなる!」

なーんて、親の焦りとイライラマックス!

→平日の朝なんかこれに近い。本当にツライですよねぇ……

今回は私に余裕があったので成功例と言えますが、余裕なかったら失敗例の紹介となっていたと思います。

癇癪を起すまでの詳細

まどかの家では、ご飯の準備として兄弟それぞれ仕事が持っています。

あにやん→机の上を拭く

おとやん→三人分のお箸を出す

この日も、最初にあにやんが机を拭くために机にあったものを片付け始めました。

おとやんは机の上で折り紙中。

あにやん:「ここまでやったら、終わりにして~」

おとやん:「うん」

生返事するおとやんに、あにやんは他の事をやって待ちます。

が、しかし、あにやんのここまでと決めた部分が終わっても、おとやんは折り紙を止めることができません。

あにやん:「ここまでって言ったじゃん。終わりにしろよ!」

無言で折り紙を続けるおとやんに、あにやんは強硬手段で折り紙をどけようとします。

そこへ私、まどかが介入。

まどか:「あにやん、お母さんが言うから、ちょっと待って」

あにやんは怒ることなく、動きを止めてうなずいてくれました。

まどか:「おとやん、もうご飯だから一回片付けて。でないとあにやんの仕事も進まないよ」

無言で折り紙を移動するおとやん。

移動先ではそのまま折り紙に没頭。

まどか:「おとやん、ご飯の用意しないと、あなただけご飯食べれないになっちゃうよ」

あにやんはそれを横目に自分の仕事を進めていきます。

返事をしないおとやんに、私はうどん作りを再開。

おとやんの様子をちらちら見ますが、動き出す気配もない。

明らかに気持ちと行動の切り替えができていない様子でした。

箸がないと食べれないとわかっているあにやんは、私と自分の箸を出し始めます。

おとやん、それに気づいてうどん作りをしているキッチンの私のところへダッシュ。

おとやん:「あにやんが俺の仕事取った!!」

まどか:「取ったんじゃなくて、やってくれたんでしょ」

おとやん:「俺の箸だけない」

まどか:「そうか。でもお箸を出すのは誰の仕事だっけ??」

そこへあにやんが自分が飲むお茶の準備をしにキッチンに来ました。

おとやん、すかさず引き出しからナイフを取り出し、あにやんの背後へ。

ハイ!癇癪スイッチ入りました!まどか:「おとやん、それはおかしいよ。止めなさい」

まどか:「おとやん、それはおかしいよ。止めなさい」

あにやんはおとやんのナイフに気づいて振り返って何かを言おうとするも、

ここでまどかが止めに入ります。

まどか:「あにやん、お母さんがなんとかするから、悪いけど、そのまま何も言わずほっときな」

あにやん:「わかった」

あにやん、お茶を持ってキッチンから去る。

それを追いかけるでもなく、キレたまま、あにやんを目で追うおとやん。

今回はこんな流れでした。ここからが私の対応になります。

抱っこで落ち着くまで待つ→親も落ち着いた口調で、今の状況とおとやん自身の行動を振り返る

まどか:「おとやん、あにやんはあなたがナイフを出すようなことはしてないよ」

おとやん:「俺のだけ、箸出さなかった」

まどか:「あなたがご飯の準備しないからだよね?ご飯の準備をしない子はご飯は食べれません。あにやんはちゃんとそれをわかっていて、自分にできることをしただけでしょう」

おとやん:「もういいよ!」

まどか:「もういいよでもいいけど、この話が終わるまでは、お母さんはあなたにご飯は出せません」

おとやん:「抱っこ!!」

出ました!都合の悪い時抱っこ!

って反射的に思いましたけど、とりあえず抱っこしました。笑

キッチンの床に座り、抱っこでおとやんが落ち着くのを待ちます。

ナイフを手から離し、自分でちゃんと片付けて、また抱っこ。

時間にして3分ぐらい。

怒りの表情から、悲しそうな顔をして抱っこされているのを見て、

これは落ち着いて話ができる頃合いだと思いました。

まどか:「落ちついたかな?」

おとやん:「うん」

まどか:「誰も何も嫌なことしてないよね?」

おとやん:「折り紙邪魔された」

まどか:「今、何時かな?」

時計を見るおとや

おとやん:「六時半」

まどか:「もうご飯の時間で、お母さんもあにやんも準備始めたよね。あにやんは意地悪で折り紙終わりにしてって言ったかな?」

ゆっくり時計を見るおとやん。

まどかはおとやんの返事を待ちます。

おとやん:「六時半」

まどか:「もうご飯の時間で、お母さんもあにやんも準備始めたよね。あにやんは意地悪で折り紙終わりにしてって言ったかな?」

おとやん、返事なし。

返事がない時は基本待つようにしてますが、今回は待たずに続けました。

→誰しもそうですが、都合の悪い時の返事ってなかなかできないですよね。『はい』か『いいえ』を答える場面なら更に答えづらい……苦笑

まどか:「折り紙止めたくなくて、イライラしちゃったんだよね」

おとやん:「うん」

まどか:「それでイライラしてあにやんにキレるのは間違ってる。お箸だって、おとやんがやらないからやってくれただけ。おとやんの箸がないのは、あなたがご飯の準備しなかったからだよ」

おとやん:「俺の箸だって出してくれてもいいじゃん」

まどか:「折り紙の件だって、ここまではって言って、あにやん待ってくれたじゃん?

それなのに、あなたは止めずに無視してた。そういう状況で、あにやんはあなたのお箸まで用意する気になるかな??」

おとやん:「…ならない」

まどか:「うん、お母さんもそう思う。折り紙できないイライラをあにやんにぶつけて、ナイフ出して…あなたがやっていることは八つ当たりだよ」

おとやんは悲しそうな顔で、私にしがみつきます。

わかっているけど、納得できない。そんな感じでした。

まどか:「今回はあなたが良くなかった。あにやんに言わなきゃいけないことがあると思うんだけど、わかるかな?」

おとやん:「言いたくない」

まどか:「言いたくないか。言いたくなくても、今日は八つ当たりしたあなたが悪かったから、ちゃんと言うしかないね」

おとやん:「……あにやん!!ごめん!」

キッチンから大きな声で叫ぶおとやん。

ちゃんと、あにやんのところに行って言わなきゃだめだよと、私にやり直しさせられ、もう一度あにやんの目の前で言う事になるおとやんなのでした。

考察:なぜうまくいったのか

①落ち着くまで抱っこ

都合悪くなったり、モヤモヤしたり、気持ちを落ち着けたかったり、いろんな理由で子供って抱っこを要求しますよね。

これを拒否せず、本人がちゃんと落ち着くまでしてあげられたことが成功した要因かなと思います。

(状況的に親がイライラしていて)抱っこなんかする気になるかぁ!!

抱っこなんてゆっくりしている余裕はない!!

なーんてことも多々ありますけど、自分の無理ない範囲で、付き合える時は付き合ってあげたいと思うところです。

抱っこしてあげたら、意外とすんなり終わった!なんて日、ありませんか?

もちろん、大して効果ない日もありますが。笑

きっとおとやんの中では

・大事にされてる

・かまってもらってる

となり、安心感に繋がる。それにより落ち着けるんでしょうね。

②親も落ち着いた口調で、今の状況とおとやん自身の行動を振り返る

これって①によりおとやんが落ち着いたからできることだなぁとしみじみ思います。

①が成功しての②

②で難しいのって、親も落ち着いた口調でってとこだと思います。

親がヒートアップしてると、無駄に子供もヒートアップしていきません?

健常児でもそうで、親の言葉、口調一つで、子供の反応ってめちゃくちゃ変わるなぁと日々思ってます。

常時それができれば完璧!

ですが、そんなの無理ですよねー。笑

親だって人間ですし、こりゃ今は無理だ!と匙を投げる日もある。

私だって、一日に何度匙を投げそうになるか…。

投げた匙を拾ってばかりの日々ですね。笑

コノヤローと思うような発言や行動は多々あるとは思いますけど、ここはぜひ親自身も落ち着いた口調で話しましょう。

もう一つの、『今の状況やおとやん自身の行動を振り返る』 

これには大きな理由があります。

理由①

・癇癪の勢いで行動&発言するため、落ち着いてしまった途端、おとやん自身自分が何をした、何に怒ったかなどわからない時がある

理由②

・同じ状況を見聞きしていたにもかかわらず、おとやんの状況の捉え方(客観的に捉えられない)と、私の捉え方(客観的に捉えられる)が驚くほど違うときがある→→認知の歪み

<理由①について>

おとやんにはよくあることなので、必ずこうだったよね、あーだったよねと事実確認をします。

でないと、問題点や、話の終着点やらいろいろなものを見失い、

親子共に迷子状態となるんですよ。苦笑

今回は、おとやんがちゃんと覚えていたので、解決も早かったように感じます。

<理由②について>

これは本当に難しい!!

え!?そんな風に感じたの?

いや、それは違うでしょ

と、一つの物事に対する解釈が、私と全く違ってきます。

私だけでなく、あにやんや学校の友達との間でも、そういうことが起きます。

わかってもらいたい一心で、

「こうだったんだよ」「あーだったんだよ」

と説明しても、伝わりません。

伝わらなくても、今はまだ伝わらないんだと結論付け、あきらめる日もあります。

この認知の歪み、どうやって直していくのか…まだまだ模索中です。

ASD児の一人イライラ癇癪時の対応

①抱っこで落ち着くのを待つ

→安心感を与えよう。そしたらきっと落ち着くはず!

②いつもと同じ口調で、今の状況とおとやん自身の行動を振り返る。

まどかの呟き

一人で癇癪を起して、あにやんに八つ当たり

うちではこのケースはあまり多くはありません。

癇癪が起きる時は、だいたいあにやんが引き金を引いています。

癇癪の引き金になるあにやんの行動と言動一例

・あにやんが使っていたボールがおとやんに当たる(軽くでもアウト)

・あにやんが余計な一言を言う

・あにやんがおとやんの近くを通った時に、おとやんに少しでも当たる(手や足など)

などなど

これが引き金だったとわかれば、すぐ対応できますが、

え!?なんでキレてるの?!

原因は何!?……ん??あにやんもわからないの!?

みたいな感じも少なくありません。そうなるとカオス!!

癇癪を止めながら、原因探しも始めなければいけません。

余裕のない時にこれが起きると、まぁ90%ぐらい対応に失敗します。苦笑

それに加えて、おとやんの認知の歪みもあると、もうどうにもこうにも…手に負えない状態。

これ、毎日立て続けに起きると、本当に病みそうです。

自分のことも大切にしなきゃ、リフレッシュしなきゃ…なんて思いますが、そんな時間なんてどうこにもないぞ状態。

世の中の発達障害児を持つ母は本当に大変ですよね。

シングルマザーなんて更にムリゲーです。

若干病み気味ですいません。今日は早く寝ることにいたします。苦笑

寝ちまえば、明日はまだ何も起きちゃいない素晴らしい一日の幕開けです!

無理せず、やっていきましょう。

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